乳腺

論文紹介

アプリを用いて化学療法中の乳がん患者の副反応を管理【Clinical Breast Cancer】

Effectiveness of a smartphone application as a support tool for patients undergoing breast cancer chemotherapy: A randomized controlled trial

Clinical Breast Cancer 2020年2月25日オンライン版

 化学療法中の乳がん外来患者は、自宅で副作用を経験することがあり、そのことが乳がん患者に不安をもたらしている可能性がある。そこで、本検討では独自に開発した乳がん患者サポートシステムアプリ(BPSSアプリ)を用いて、乳がん化学療法中の患者の副反応の管理をサポートする目的で、患者の主観的/客観的症状を時間的/量的に記録し、その有用性を検証した。
 対象は、4サイクルの化学療法を行った乳がん患者95例。これらをBPSSアプリを用いて管理するBPSSアプリ群と、そうでないコントロール群にランダムに分け、主要評価項目を抑うつ・不安を測定するhospital anxiety and depression scale(HADS)スコアを用いた化学療法前後のスコアの変化とし、2群を比較した。また、ヘルスリテラシー、副作用、アプリの遵守についても評価した。
 解析の結果、治療終了後における不安、うつ、ヘルスリテラシーの発生について、両群で差は認められなかった。最終的に1,868件の副作用が報告されたが、患者による記録とメディカルスタッフによる記録には違いが認められ、グレード3のいくつかの症状について、メディカルスタッフは過小評価していることが示された。

2020-03-27
clinical breast cancer