胃がん

免疫療法

プレスリリース

胃が免疫誘導に重要なことを初解明:2型自然リンパ球によるピロリ菌防御機構

 理化学研究所生命医科学研究センター粘膜システム研究チームの佐藤尚子専任研究員、大野博司チームリーダーらの国際共同研究グループは、マウスの胃に、細菌感染に対して防御的に作用する免疫応答が存在することを発見しました。本研究成果は、ピロリ菌感染時の胃における新たな免疫応答と防御機構を明らかにしたもので、今後、免疫応答を人為的に誘導することで感染予防につながると期待できます。

 これまで、胃は主に食物を消化・殺菌する臓器とされ、免疫応答の要である腸管と比較して、免疫誘導への関与は低いと考えられてきました。今回、国際共同研究グループは、これまで共生細菌の影響を受けないと考えられてきた2型自然リンパ球(ILC2)が、胃では細菌依存的であり、免疫グロブリンA(IgA)の産生を誘導して防御的に作用することを明らかにしました。また、ピロリ菌感染マウスの解析により、ILC2がIgA誘導の要になっていることも明らかになり、免疫誘導である臓器として胃の重要性を初めて示しました。

 本研究は、科学雑誌『Immunity』(4月14日号)の掲載に先立ち、オンライン版(4月1日付)に掲載された。

2020-04-02
AMED日本医療研究開発機構