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論文紹介

第二世代5-HT3受容体拮抗薬+デキサメタゾン、初日のみの投与でステロイド総投与量を減少【Ann Oncol】

 コルチコステロイドを含む制吐レジメンでは副作用が認められることが多いが、患者ごとに制吐スケジュールを調整することで軽減できる可能性がある。本検討は二重盲検の多施設共同非劣性ランダム化比較試験で、長時間作用型の第二世代の5-HT3受容体拮抗薬であるパロノセトロンを用いることで、コルチコステロイドの総投与量を減らせるかどうかを検証した。
 対象は、化学療法が未治療の乳がんで、中等度催吐性化学療法(MEC)を開始すると同時にパロノセトロン0.25mgとステロイドのデキサメタゾン8mgを1日目に投与した患者。登録された300例が、2~3日目にプラセボを投与する群(プラセボ群、151例)またはデキサメタゾンを1日2回4mg投与する群(デキサメタゾン群、149例)にランダム割り付けされた。主要評価項目は投与開始1~5日の完全奏効率(嘔吐およびレスキュー薬なし)、副次評価項目は急性期(1日目)および慢性期(2~5日目)における完全奏効率、非嘔吐率、非悪心率、Functional Living Index-Emesisにより評価した服薬効果であった。
 解析の結果、完全奏効率は両群で差を認めず(P=0.487)、プラセボ群のデキサメタゾン群に対する非劣性が示された。また、ほとんどの評価項目において、化学療法誘発性の悪心嘔吐の抑制効果は、初日のみにパロノセトロン+デキサメタゾンを投与した治療群と2日目以降もデキサメタゾンを投与した群で同等の結果であった。

2020-04-02
Ann Oncol