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学会レポート

COVID-19感染肺がん患者の死亡率は33.3%:TERAVOLTレジストリ研究【AACR 2020】

AACR 2020: Mortality Rate in Patients With Thoracic Cancers Infected With COVID-19

ASCO Post 2020年4月29日

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患したがん患者は死亡リスクが高いことが報告されており、特に胸部悪性腫瘍の患者は治療に加えて高齢、喫煙、心肺併存疾患などの危険因子を有していることが多いため、特にリスクが高いと考えられる。

 TERAVOLT(Thoracic cancERs international coVid 19 cOLlaboraTion)レジストリは2020年3月に開始され、2020年4月12日時点で21カ国から160の医療機関が参加している。解析対象は200例で、年齢中央値は68歳で女性は29.5%、がんの内訳は非小細胞肺がん(NSCLC)が75.5%、小細胞肺がん(SCLC)が14.5%で、73.5%がステージIVだった。83.8%が併存疾患を有しており、高血圧が47%と最も高く、続いてCOPDが25.8%だった。

 全身療法は147例(73.5%)の患者で行われ、化学療法単独が32.7%、免疫療法単独が23.1%、チロンシンキナーゼ阻害薬(TKI)単独が19%、化学療法+免疫療法併用が13.6%だった。COVID-19の臨床症状は肺がん症状と同様のプロファイルを示し、主な症状は発熱、咳、呼吸困難で、COVID-19の診断は困難だった。主な合併症は肺炎(79.6%)と急性呼吸窮迫症候群(26.8%)だった。76%の患者が入院し、33.3%が死亡した。死亡の多くはCOVID-19によるものだった。単変量解析ではがん種類や治療は死亡リスクと関連せず、危険因子を調整した多変量解析でも死亡リスクと関連する要素は認められなかった。

2020-04-30
The ASCO Post