前立腺がん

論文紹介

潰瘍性大腸炎は前立腺がんと関連

Association Between Inflammatory Bowel Disease and Prostate Cancer: A Large-Scale, Prospective, Population-Based Study

 近年の報告では、炎症性腸疾患(IBD)が前立腺がんのリスク因子となりうることが示されている。本検討では英国のバイオバンクコホートに登録された男性21万8,084例を対象に、IBDと前立腺がんとの関連を検証した。2006~10年の間に対象を登録し、2015年まで追跡した。Cox比例ハザードモデルを用い年齢、人種、居住地域、喫煙状況、飲酒頻度、BMI、前立腺がんの家族歴、過去の前立腺特異的抗原テストなどを調整して評価した。ベースライン時の平均年齢は56歳、94%が白人で、1.1%(2,311例)がIBDと診断された。中央値78カ月の追跡期間中、IBDを有していた男性における前立腺がんのリスクは、調整HR 1.31(95%CI 1.03~1.67)とIBDを有していない患者と比べて有意に高かった(P=0.029)。疾患ごとに前立腺がんとの関連を見ると、潰瘍性大腸炎〔調整HR 1.47(95% CI 1.11~1.95)P=0.0070〕は有意にリスクが高かった一方で、クローン病〔調整HR 1.06(95%CI 0.63~1.80)P=0.82〕では有意なリスク増加は認められなかった。

2020-05-15
Int J Cancer