全領域

その他

論文紹介

英国のCOVID-19患者では悪性腫瘍有病率10%、死亡のHR 1.13:2万例の前向き観察研究【BMJ】

Features of 20 133 UK Patients in Hospital With covid-19 Using the ISARIC WHO Clinical Characterisation Protocol: Prospective Observational Cohort Study


BMJ 2020年5月22日オンライン版

 本検討は、4月19日までに英国において新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患し、高度看護病棟または集中治療室に入院した患者2万133例を対象とした前向き観察研究である。
 対象の年齢中央値は73歳(四分位範囲 58~82歳、範囲 0~104歳)で、男性が60%を占めていた。症状の発現から入院までの期間は4日(同1~8日)で、主な基礎疾患の有病率は慢性の循環器疾患31%、合併症のない糖尿病21%、慢性肺疾患(喘息は除く)18%、慢性腎臓病16%、悪性腫瘍10.0%(男性10.8%、女性9.0%)で、これらを含む基礎疾患がない患者は22.5%であった。5月3日までの観察期間中、41%が退院し、26%が死亡、34%が治療継続中であった。機械的換気療法による治療を受けた患者では、17%が退院し、37%が死亡、46%は治療継続中であった。
 HRで見た患者背景ごとの院内死亡リスクは、加齢〔50歳未満と比較して50~59歳:HR 2.63(P<0.001)、60~69歳:同 4.99(P<0.001)、70~79歳:同8.51(P<0.001)、80歳以上:同11.09(P<0.001)〕に加えて、男性〔女性:同0.81(P<0.001)〕、慢性循環器疾患〔HR 1.16(P<0.001)、慢性肺疾患〔同1.17(P<0.001)〕、慢性腎臓病〔同1.28(P<0.001)〕、肥満〔同1.33(P<0.001)〕、慢性神経障害〔同1.17(P=0.001)〕、認知症〔同1.40(P<0.001)〕、悪性腫瘍〔同1.13(P=0.017)〕、中等症/高度肝障害〔同1.51(P<0.001)〕であった。

2020-05-26
BMJ