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プレスリリース

がん指向性リポソームによるがん遺伝子治療法を開発

 信州大学医学部小児医学教室の中沢洋三教授らの研究グループと株式会社東芝は、遺伝子治療向けに、東芝独自のナノサイズのカプセルである生分解性リポソームに内包した治療遺伝子を、標的であるがん細胞に正確・高効率に運ぶ「がん指向性リポソーム技術」を開発しました。

 本技術は、東芝独自の生分解リポソームによって、細胞内で治療効果を発揮する治療遺伝子をがん細胞へ正常細胞よりも選択的に運ぶことができます。がんの一種であるT細胞腫瘍(T細胞型急性リンパ性白血病)への治療遺伝子の運搬において、正常T細胞と比較して、30倍以上の運搬量と、400倍以上の効果(遺伝子発現量)を達成しました。

 本技術は、患者への負担が少ないがんの治療を可能とするだけでなく、他の治療が難しいがん
にも高い治療効果が期待できます。信州大学と東芝は本技術を、5月12日からWeb開催された米国遺伝子細胞治療学会(ASGCT 2020)で発表しました(発表者:齋藤章治講師)。

2020-06-02
信州大学