膵臓がん

プレスリリース

アジア人の膵臓がんリスクに関与するGP2遺伝子多型の発見

 愛知医科大学公衆衛生学教室の菊地正悟教授、林櫻松教授(特任)、名古屋大学大学院医学系研究科実社会情報健康医療学講座の中杤昌弘准教授、愛知県がんセンター研究所がん予防研究分野の松尾恵太郎分野長等の共同研究チームは、国内外の共同研究機関、研究グループと合同で膵臓がんリスクと関連する遺伝子を検討する大規模国際共同研究を実施し、新たにGP2遺伝子の多型が日本人を含むアジア人の膵臓がんのなりやすさに関連することを発見しました。

 本研究は、シュプリンガーネイチャー社の発行するNature Communications誌に2020年6月24日に掲載されます。

ポイント
・膵臓がんのなりやすさに関連する遺伝子GP2の遺伝子多型を、日本を中心とするアジア人を対象とした国際共同の全ゲノム関連解析研究にて発見した

・ GP2遺伝子多型は東アジア人に存在し、欧米人では認められないことから、東アジア人における膵臓がんのなりやすさに重要な役割を果たしていると考えられる

・GP2遺伝子多型を導入した細胞株の遺伝子発現の検討から、膵臓がん組織でしばしば認められるK-ras遺伝子変異による発現変化と同様の変化が認められた。GP2 遺伝子多型による違いはK-ras遺伝子変異と同様のメカニズムで膵臓がんの罹り易さに関っている可能性が考えられる

・今後、GP2遺伝子多型による発がんメカニズムのさらなる解明や、本邦における遺伝的背景を踏まえた膵臓がん予防への寄与が期待される

2020-06-26
愛知医科大学