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プレスリリース

下垂体副作用がICI投与後のOSを予測

 名古屋大学医学部附属病院糖尿病・内分泌内科の小林朋子病院助教(筆頭著者)、岩間信太郎講師(責任著者)、同大医学系研究科の有馬寛教授(責任著者)らの研究グループは、がん免疫治療薬の免疫チェックポイント阻害薬による副作用に関する前向き研究を実施し、下垂体副作用の発生と生存率の改善との関連を明らかにしました。

ポイント
・免疫チェックポイント阻害薬には種々の副作用があり、下垂体の副作用(下垂体機能低下症)は重篤で死亡例も報告されているが、詳細な臨床的特徴は明らかではない
・今回、免疫チェックポイント阻害薬が投与された悪性黒色腫症例のうち18.2%で、非小細胞肺癌症例のうち3.7%で下垂体の副作用が認められた
・下垂体副作用が発症した症例は、低下したホルモンを補充する治療を行った場合、非発症例に比し有意に生存率が延長することが判明した
・下垂体副作用は免疫チェックポイント阻害薬による重篤な有害事象であるため、適切に診断し対処することが求められるが、同薬による治療効果が高い患者の指標となる可能性がある

 本研究成果は、英国BMJより発行されている科学誌『Journal for ImmunoTherapy of Cancer』に掲載されました〔2020年7月1日付け(英国時間)の電子版〕。

2020-07-03
名古屋大学