前立腺がん

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前立腺がん監視療法におけるマルチパラメトリックMRIは有用だが不十分【Eur Urol】

推薦記事 赤倉功一郎 氏 JCHO 東京新宿メディカルセンター 泌尿器科 副院長・部長

Multiparametric Magnetic Resonance Imaging Alone Is Insufficient to Detect Grade Reclassification in Active Surveillance for Prostate Cancer

Eur Urol 2020年7月3日オンライン版

 マルチパラメトリックMRI(mpMRI)は前立腺がんの検出能に優れているが、低リスク前立腺がんに対する監視療法(active surveillance)において、確認生検および監視生検に置き換えることができるかは不明である。
 166例、中央値29カ月(IQR 13〜54カ月)の検討の結果、生検に対するmpMRIの陰性的中率は79.5%(範囲74.4〜84.6%)で、PSA density 0.15ng/mL/cm3以上の例では65.5%(範囲57.1〜73.3%)であった。

■監修医師コメント

 低リスク前立腺がんに対するactive surveillanceでは、定期的な前立腺生検の実施により病理所見の悪化がないことを確認することが推奨されています。一方、前立腺がん診断におけるmpMRIの有用性が明らかとなり、監視療法中のmpMRIの意義が検討されています。本研究では、監視療法におけるmpMRIは有用ではあるが、生検を不要とするには及ばないと結論されています。

(赤倉功一郎氏)

2020-07-13
European Urology