前立腺がん

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国際泌尿器病理学会による前立腺がん病理診断のコンセンサス【Am J Surg Pathol】

推薦記事 赤倉功一郎 氏 JCHO 東京新宿メディカルセンター 泌尿器科 副院長・部長

The 2019 International Society of Urological Pathology (ISUP) Consensus Conference on Grading of Prostatic Carcinoma

Am J Surg Pathol 2020; 44: e87-e99

 2014年に国際泌尿器病理学会(ISUP)による前立腺がんの病理学的悪性度分類に関するコンセンサス会議が実施され、2016年の世界保健機関(WHO)の腫瘍分類に反映された。その後、Gleason pattern、腫瘍増殖パターン、マルチパラメトリックMRI(mpMRI)によるMRI標的生検など、前立腺がん病理診断の進展を反映するため、2019年9月に新たにコンセンサス会議が実施された。

 Gleason patternに関する変更、cribriform carcinomaの認知、intraductal carcinomaのグレーディングへの組み込み、mpMRIによるMRI標的生検の取り扱いについて合意が形成形成され、将来的な展望として、AIによる前立腺がん悪性度分類について論じられた。

■監修医師コメント
 2019年9月に行われた前立腺がん病理診断に関するコンセンサス会議(ISUP2019)からの報告です。定期的に開催されているこの会議での結論は速やかに世界中に浸透していくのが通例です。今回注目すべきは、intraductal carcinomaの採用、MRI標的生検についての取り扱いなどです。

(赤倉功一郎氏)

2020-07-20
Am J Surg Pathol